盛岡の秋といえば…
溶けてしまうかと思うほど暑かった夏もいつのまにか過ぎ去り、ここ岩手もだいぶ秋めいてきました。日中、陽が射すと暑いと感じるときもありますが、朝晩は寒いと感じるくらいです。
今日もお天気が良い中、盛岡では、まちのあちらこちらから太鼓の音とともにお囃子がきこえてきます。14日から16日までの3日間、盛岡八幡宮例大祭があり、山車が練り歩いているのです。「ヤーレ ヤーレ ヤーレ ヤーレ~」というお囃子が聞こえると、盛岡にも秋が来たなあと感じます。
この山車行事は、南部藩のまちづくりが完成した際に、各町から1台ずつ山車を出して祝ったことが始まりとされており、盛岡市の無形民俗文化財にも指定されています。各町内でお盆明けから作られる山車は、「歌舞伎物」や「軍記物」などを題目とし、豪華絢爛。以前の山車は、高く・大きく作るのが主流だったようですが、現在は、電線等への配慮もあり小さくなってきているそうです。
明治には9メートルもの山車がつくられており、その復刻版が『もりおか歴史文化館』に展示されています。ここでは、実際に山車に乗り、太鼓をたたく体験ができるイベントを開催することも。秋まつりで山車を見られなかった方は、ぜひこちらに足を運んでみてくださいね。(本物そっくりのチャグチャグ馬っこの展示もありますよ)
by A.Sugawara
##今日も仕事中に会社の前を山車が通るのを窓からちらり。こんな上から山車を見ることなんてなかなかありません。
##『もりおか歴史文化館』に展示されている高さ9mの山車。近くで見ると迫力満点。
“盛岡山車”には、「天(松・桜・藤)/人(人形)/地(岩、あるいは牡丹や竹)/海(波・しぶき・滝)」の4つの要素を取り入れる決まりがあるそう。この要素は、京都祇園祭や江戸三社祭の出し物の長所を取り入れたものとのこと。全ての要素があるかをチェックしながら山車を見るのもおもしろいかもしれません。
##盛岡市鉈屋町め組の山車用車庫。扉・天井の高さに驚きです。今後、山車の常設展示もするそうです。
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