岩手は“民俗芸能の宝庫”

 先日、岩手の民俗芸能について学ぶ講座に参加してきました。講師の先生いわく、「岩手の民俗芸能は全国一の質と量を誇る!」とのこと。種類も豊富で、岩手は「民俗芸能の宝庫」と言われ、800ほどの団体があるそうです。

 その中でも有名な『鬼剣舞(おにけんばい)』。ご覧になったことがない方でも、その名から、鬼が「剣を持って舞う」というイメージが浮かぶかと思います。この「けんばい」とは、もともと剣を持って舞うということではなく、「悪霊を踏み鎮める修験道の呪法のひとつで、特殊な足踏みの反閇(へんばい)のこと」。よって、剣舞の種類によっては、剣を持って踊らないもの(大念仏剣舞)もあるそう。

***実際に鑑賞した、国重要無形民俗文化財の『岩崎鬼剣舞』。激しく勇壮に踊る姿は、迫力満点!魅入ってしまいました。


 剣舞の分類だけでも数種類。さらにその分類から各地域によって踊りや衣装が違ってくる…広い岩手と言えども、剣舞以外の民俗芸能も含め、多くの地域でその伝承を絶やさず、今なお踊り続けられているのは、岩手県民の「真面目さ」や「粘り強さ」もあるのでしょうか。祭事や踊りを通して地域のつながりを強める、また大切にしているからこそとも思えます。


◆講座の中で、『鬼剣舞』を見る際のポイントを聞いてきましたのでご紹介します◆

①白い鬼の面をつけている踊り手がリーダー。踊りが上手な人が選ばれるといわれている。

 よって、その人を中心に見ると良い。

②基本の踊りとされる「一番庭」で唄われている唄は「南無阿弥陀仏」と唱えている。

 よく耳を澄まして聴いてみるべし。

③高校生の演舞でもあなどるなかれ。迫力もあり動きも機敏で素晴らしい!

 (意外にも部員の多くは女子!)


 季節ごとの地域のお祭りでの演舞の他、公演会も県内外各地で行われています。機会がありましたら、ぜひ足を運び、その魅力に触れてみてくださいね。

by A.Sugawara

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トラベル・リンクでは10月に足利市で開催された『岩手郷土芸能祭』のお手伝いをしてきました。

11月21日・22日には、鎌倉市建長寺 第十回鎌倉芸術祭でも開催されます。

(詳細は建長寺HPでもご覧いただけます)


◎東日本大震災復興支援『岩手郷土芸能祭 in 鎌倉』◎

【出演】

大槌町吉里吉里大神楽

花巻市胡四王神楽

【会場】

鎌倉市大本山建長寺 龍王殿

【日時】

11月21日(土)

開場16:00 開演17:00~19:30    

11月22日(日)

開場9:00 開演10:00~12:30

【鑑賞券】

前売券 3,300円(拝観料込) 

当日券 3,500円(拝観料別) 

※小学生以下無料

◆問合/鑑賞券取扱所◆

岩手郷土芸能祭 in 鎌倉実行委員会

TEL: 080-9896-4589 FAX: 0467-46-5325

mail :dentougeinou.yuinokai@gmail.com



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