カエルとウイスキー

 宮沢賢治記念館がリニューアルされました。館内では、五つの大きなスクリーンで、賢治の世界に大きく関わる五つの分野についてイメージ映像を流しています。その他、パネルを使った資料展示や、賢治直筆の原稿など、賢治や賢治の世界観を深く知ることのできる内容となっています。

 教師、農業の指導者、学者などいろいろな側面を持つ賢治ですが、多くの人にとって、宮沢賢治=童話作家・詩人だと思います。賢治の童話を読んだことがあるという人は多いと思いますが、話の内容を理解するのは難しいという印象を持っている人も少なくはないのでしょうか…

 しかし、今回、記念館に行く途中、写真のようなカエルのオブジェクトを見つけました。手にはウイスキーを持っています。


 後日、調べたところ「カイロ団長」というお話に登場するカエルだということが判明しました。そのストーリーは、実に単純明快、教訓までちゃんとわかりやすい!賢治のお話にもこういうものがあるのか!と、思わずいろいろなお話も読んでみたいと思った次第です。

 お仕事をされている方、お子さんがいらっしゃる方、そのストーリーにドキッとすることと思います。どういう教訓なのかは、ぜひ読んでみて確認してください。ちなみに、このお話の中に出てくる、「シュッポォン」という表現、リアルにもどこかおもしろくも聞こえて印象的です。(どういう状態を表しているのかも読んでみてからのお楽しみです)賢治特有のオノマトペを楽しんでみるのもいいですね。

by A.Sugawara

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